四字熟語
四字熟語
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合縁奇縁 あいえんきえん 人と人とのめぐりあいや相性(あいしょう)などは、すべて不思議(ふしぎ)な縁(えん)のはたらきによるということ。 相碁井目 あいごせいもく 何事につけても人の実力は上下さまざまであること。相碁とは実力が相等しい者どうしで打つ碁のことで、「井目」は碁盤(ごばん)上にしるされた九つの黒い点のこと。 愛多憎生 あいたぞうせい 度を過ぎて愛情を受けると、他人の憎(にく)しみを買い、身の破滅(はめつ)のもとになる。 哀悼痛惜 あいとうつうせき 人の死を悲しみ惜(お)しむ気持ちの伝統的な表現。 愛別離苦 あいべつりく 八苦のうちの一つで、親子・兄弟・夫婦など、愛する人と別れる苦しみ。 曖昧模糊 あいまいもこ 物事があやふやではっきりしないこと。 青息吐息 あおいきといき ひどく苦しいさま、困り果てたようす。 悪事千里 あくじせんり 悪いうわさはたちまちの間に広く知れ渡るということ。 悪戦苦闘 あくせんくとう 死にものぐるいの苦しい戦いをすること。懸命(けんめい)に努力すること。 類:千辛万苦 悪口雑言 あっこうぞうごん 人の悪口をあれやこれやと並び立てて罵(ののし)ること。 類:罵詈雑言、悪口罵詈 阿鼻叫喚 あびきょうかん 惨事(さんじ)にあった人々が地獄(じごく)のような苦しみで泣き叫(さけ)ぶこと。 阿諛追従 あゆついしょう おせじや媚(こ)びへつらいで相手の機嫌(きげん)をとること。 暗雲低迷 あんうんていめい 危険や不安がすぐに迫ってきそうな状況。 安居楽業 あんきょらくぎょう 居に安んじ業を楽しむ。住まいや仕事が安定し、楽しく暮らすさま。 安 車蒲輪 あんしゃほりん安車とは、馬車は立ち乗りが普通だった、古代中国のすわって乗れる老人や婦人用の馬車のこと。その馬車がゆれないように、車輪に蒲の穂をまいたことから、老人をいたわることのたとえ。 安常処順 あんじょうしょじゅん 平穏(へいおん)な日々に慣れた平和でのどかな暮らし。 暗中飛躍 あんちゅうひやく 裏(うら)でひそかに活動、策動(さくどう)すること。暗躍。 暗中模索 あんちゅうもさく 手がかりがないままに、いろいろ探し求めること。 安寧秩序 あんねいちつじょ 世の中が平穏(へいおん)で秩序(ちつじょ)と安全が保たれていること。 |
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唯々諾々 いいだくだく 是非善悪(ぜひぜんあく)を抜(ぬ)きに、ただ、はいはいと言って人の意見に従うこと。 移花接木 いかせつぼく 花の枝を接(つ)ぎ木する。ひそかに人や物を取り替え、表面をつくろうこと。 遺憾千万 いかんせんばん 非常に残念なこと。くちおしくてならないこと。 衣冠束帯 いかんそくたい 朝廷に出仕するときに着用する服装。 意気軒昂 いきけんこう 心に活気があり高揚(こうよう)した精神状態。 類:意気揚揚 意気消沈 いきしょうちん 元気をなくし、しょんぼりすること。 類:意気阻喪 意気衝天 いきしょうてん 気概(きがい)が高らかで、天をつくほどの意気込みがあること。 意気投合 いきとうごう お 互いの気持ちや考えがぴったり合うこと。 意気揚々 いきようよう 得意(とくい)で元気いっぱいなようす。 類:意気軒昂 異口同音 いくどうおん 多くの人が口をそろえて同じことを言うこと。「異句同音」は誤り。 類:異口同辞・異口同声 異国情緒 いこくじょうちょ いかにも外国らしい気分や感じのこと。 意思疎通 いしそつう お互いの考えがよどみなくよく通じること。 以耳代目 いじだいもく 実際には見ていないのに、聞いただけで見たことにする。 石部金吉 いしべきんきち 堅物(かたぶつ)で、融通(ゆうずう)のきかない人。 意匠惨憺 いしょうさんたん 創作(そうさく)の苦しみ。いろいろと悩(なや)み工夫(くふう)をこらすさま。 医食同源 いしょくどうげん 病気予防も食事も、その本質は同じだということ。 以心伝心 いしんでんしん 言葉に出さなくとも自然に気持ちが相手に通じること。「心を以って心に伝う」と訓読する。 類:不立文字 異端邪説 いたんじゃせつ 正統でないよこしまな教え、思想、学説。 一意専心 いちいせんしん 他のことには目もくれず、ひとつのことだけに心を集中すること。類:専心一意・一心不乱 一衣帯水 いちいたいすい 狭(せま)い川や海を挟(はさ)んで近接していること。「一筋(ひとすじ)の帯のように狭い川」というのがもとの意味。 一言居士 いちげんこじ 何事にも自分の意見をひとこと言わないと気のすまない人。 一期一会 いちごいちえ 生涯で一度の出会い、一回限りの人との出会い。茶道で、どの茶の会でも一生にただ一度のことだと思って、つねにまことを尽くせという教え。 一言半句 いちごんはんく ほんのわずかの言葉。 類:一言一句・一言隻句 一字千金 いちじせんきん 詩や文章がすぐれているのをほめる言葉。 一日三秋 いちじつさんしゅう わずか一日でも会わないと、三年も会わないように感じられてとても待ち遠しいほどに、非常に思い慕(した)うこと。 類:一日千秋・一刻千秋 一日千秋 いちじつせんしゅう 一日が千年のように非常に長く感じられること。 類:一刻千秋・一日三秋 一汁一菜 いちじゅういっさい 簡素(かんそ)な食事。 一念発起 いちねんほっき あることを成し遂げようと決心すること。 類:一念発心・一心発起 一罰百戒 いちばつひゃっかい 一つの罪や過ちを罰することで他の戒(いまし)めとすること。 一分一厘 いちぶいちりん ほんのわずか。 一部始終 いちぶしじゅう 始めから終わりまで。ささいなことまで全部。 一望千里 いちぼうせんり ひと目で千里も見渡せるほどけしきが広々としているようす。 一網打尽 いちもうだじん 悪者を一度に全部捕えること。「一網」は「ひとうちの網」、「打尽」は「取り尽くす」の意。 一目瞭然 いちもくりょうぜん 一目見ただけで全部がはっきりわかること。 一陽来復 いちようらいふく 寒い冬が去り暖かい春がめぐりくること。よくないことが続いたあとに、いいことがめぐってくること。 一粒万倍 いちりゅうまんばい わずかな資本から非常に大きな利益を生むこと。 一蓮托生 いちれんたくしょう 行動や運命を共にすること。 一六銀行 いちろくぎんこう 質屋のこと。 1+6=7のしゃれ。 一攫千金 いっかくせんきん あまり苦労をせずに一度に大金を儲(もう)けること。 一喜一憂 いっきいちゆう 状況が変化するたびに喜んだり悲しんだりすること。 一気呵成 いっきかせい 一 気に物事を仕上げてしまうこと。 一 騎当千 いっきとうせん一人で千人の敵に勝てるほど強い実力者。 類:一人当千 一挙一動 いっきょいちどう 一つ一つの動作・ふるまいのこと。 一極集中 いっきょくしゅうちゅう 機能や権限が一カ所に集まってしまうこと。 一挙両得 いっきょりょうとく 一つのことをすることによって、二つの利益をおさめること。 一件落着 いっけんらくちゃく 事件やトラブルがうまくおさまって片がつくこと。 一口両舌 いっこうりょうぜつ 話が食い違うこと。二枚舌(にまいじた)を使うこと。 一刻千金 いっこくせんきん わずかな時間が大きな価値を持っていること。 一切合切 いっさいがっさい 何もかも。すべて。残らず。「合切」は「合財」とも書く。 一切衆生 いっさいしゅじょう この世に生を受けているすべてのもの。 一 負わせた痛みを楽しむ人子相伝 いっしそうでん 学問・技芸などの奥義(おうぎ)を、我が子一人だけに伝え秘密(ひみつ)にすること。 一視同仁 いっしどうじん すべての人を差別なく公平に愛すること。「同人」は誤り。 一瀉千里 いっしゃせんり 川の水が流れ始めるとたちまち千里も走るという意から、物事がすみやかにはかどること。 一生懸命 いっしょうけんめい 命がけで努力すること。「一所懸命(いっしょけんめい)」から変化した語。 一触即発 いっしょくそくはつ 大事件に発展しそうな切迫(せっぱく)した危険な事態に直面していること。 一進一退 いっしんいったい 進んだり退いたりすること。また、状況、事情がよくなったり悪くなったりすること。 一心同体 いっしんどうたい 複数なのに一人のように考えも行動も同じこと。 類:異体同心 一心不乱 いっしんふらん 心を一つのことに向け、他のことに心を乱さないこと。 類:一意専心 一世一代 いっせいちだい 人の一生のうち二度とないようなすばらしいこと。 一石二鳥 いっせきにちょう 一つの行為で同時に利益を二つ得ること。 類:一挙両得 一殺多生 いっせつたしょう 一人を犠牲(ぎせい)にすることによってたくさんの人を助ける。「いっさつたしょう」ともいう。 一旦緩急 いったんかんきゅう いざという場合。緊急(きんきゅう)のことが起こった場合。 一知半解 いっちはんかい 生かじりで知識が十分自分のものとなっていないこと。 一朝一夕 いっちょういっせき わずかな日時、短い時間。 一長一短 いっちょういったん 長所もあるが、短所もあるということ。 一刀両断 いっとうりょうだん 刀のひと振りで相手を真っ二つに切ること。思い切りよく、ずばりと物事を解決すること。 一得一失 いっとくいっしつ 一つの利益があると同時に、一つの損失があること。 意馬心猿 いばしんえん 馬が走り騒(さわ)ぐのを制しきれないように、人間の欲情を抑(おさ)えきれないこと。 威風堂々 いふうどうどう 威厳(いげん)があって立派に見える態度や雰囲気(ふんいき)。 韋編三絶 いへんさんぜつ 書物の綴(と)じひもが三度も切れるほど繰り返し読みふけること。 意味深長 いみしんちょう 言外(げんがい)に含(ふく)みのある別の意味が隠(かく)されていること。「意味深重」は誤り。これを縮めて「イミシン」と俗にいう。 因果応報 いんがおうほう 幸も不幸も過去における善悪の結果だということ。 類:悪因悪果 慇懃無礼 いんぎんぶれい 表面はていねいに見せかけて、心の中は尊大(そんだい)で相手を軽視すること。 因循姑息 いんじゅんこそく 古い慣習にとらわれ改めようとしないこと。保守的で消極的なこと。 因小失大 いんしょうしつだい 目先の小さい利益をむさぼって大きな利益を失うこと。 隠忍自重 いんにんじちょう じっとがまんし、軽々しく行動しないこと。 |
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有為転変 ういてんぺん 世の中の全ては絶えず変化して留(とど)まらないこと。 類:有為無常・諸行無常 右往左往 うおうさおう あわてふためいて右へ左へ行ったりきたりすること。 右顧左眄 うこさべん 右を見たり左を見たりして考え迷(まよ)うこと。なかなか決心のつかないこと。「左顧右眄」ともいう。 有象無象 うぞうむぞう 有形無形のすべての物。または、十把一(じっぱひと)からげのつまらない連中のこと。 内股膏薬 うちまたごうやく その時々の都合で無定見(むていけん)・無節操(むせっそう)にあちらに従ったりこちらに従ったりして、態度のはっきりしないこと。 有頂天外 うちょうてんがい 有頂天を極(きわ)め、さらにその上の状態。 海千山千 うみせんやません いろいろな経験を経ていて、ずるがしこく老獪(ろうかい)でしたたかな人のこと。 類:百戦錬磨 紆余曲折 うよきょくせつ 曲がりくねっていること。事情がこみいっていて複雑なこと。「紆」は「曲がる」の意。 類:曲折浮沈・盤根錯節 雲散霧消 うんさんむしょう (雲が散り霧が消えるように)跡形(あとかた)もなく消えてしまうこと。 雲泥万里 うんでいばんり 天と地が遠く隔(へだ)たっているように、二つのものの差が大きいこと。極端(きょくたん)に違うもののたとえ。 |
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永久不変 えいきゅうふへん 長く久しくいつまでも変わらないこと。 栄枯盛衰 えいこせいすい 栄えたり衰(おとろ)えたりすること。 類:栄枯浮沈 栄耀栄華 えいようえいが 華(はな)やかでぜいたくなこと。 益者三楽 えきしゃさんごう 有益な三つの楽しみ。第一に礼楽に親しみ調和の取れた暮らし、第二に人の美点を話題にする、第三に立派な友を多く持つこと。 依怙贔屓 えこひいき お気に入り、特定の者だけに肩入れすること。 会者定離 えしゃじょうり 会った者は、いつかは必ず離れる。 得手勝手 えてかって わがままなこと。自分だけに都合のいいように行動すること。 蜿蜒長蛇 えんえんちょうだ 行列などが、長いヘビのようにうねりながら一列に続いているさま。 遠交近攻 えんこうきんこう 遠くの国とは親しくして、近くの国を攻(せ)める。 遠水近火 えんすいきんか 遠い所にあるものは急場の役には立たないこと。「遠水、近火を救わず」 怨徹骨髄 えんてつこつずい うらみ、骨髄に徹す。激しく人を怨(うら)むことのたとえ。 円転滑脱 えんてんかつだつ 他人と衝突(しょうとつ)しないようにうまくやるようす。 円満解決 えんまんかいけつ 不満や不十分なところがなく、物事がうまく解決すること。 円満具足 えんまんぐそく 充分に満ち足りて不足のないこと。人がらに欠点がなく温厚(おんこう)なようす。 遠慮会釈 えんりょえしゃく 他人にひかえめで、軽く挨拶(あいさつ)すること。 遠慮近憂 えんりょきんゆう 先のことまでよく考えて行動しないと、必ず急な心配事が起こって苦しむことになる。 |
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黄金分割 おうごんぶんかつ 小部分と大部分の差が、大部分と全体の比に等しくなるように分割すること。大と小の比率は1.618対1。 往事渺茫 おうじびょうぼう 昔のことははるか遠くに過ぎ去った、の意。 往事茫々 おうじぼうぼう 昔のことがぼんやりしていて定かでないこと。 王道楽土 おうどうらくど 王道に則(のっと)って治められている楽しく平和な国。 岡目八目 おかめはちもく 他人の打つ碁(ご)をわきで見ていると、いい悪いが対局者よりよくわかって、八目も先まで見通すことができる。はたで見ていると、物事の真相などがはっきりわかること。「傍目八目」とも書く。 汚名返上 おめいへんじょう 悪い評判や失敗を返上すること。 温厚篤実 おんこうとくじつ おだやかで誠実で人情のある人柄(ひとがら)のこと。 類:温良篤厚 温故知新 おんこちしん 昔のことを研究し新しい見識や道理を得ること。 音信不通 おんしんふつう 便りや連絡が全くないこと。 乳母日傘 おんばひがさ 乳母(うば)が抱(だ)き、日傘をさしかけるように、恵(めぐ)まれた環境で子供を育てること。 厭離穢土 おんりえど この世をけがれたものと考えて、忌(い)み嫌(きら)うこと。 |
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解衣推食 かいいすいしょく 自分の着物を着せてあげたり、自分の食べ物を食べさせたりするように、人に厚い恩恵(おんけい)をほどこすこと。 海翁好鴎 かいおうこうおう 街中を人に臆(おく)することなく闊歩(かっぽ)するハトやスズメ。どんなに近いところにいても、戯(たわむ)れに手を伸ばすと、決して触れることができない。野心があると鳥もそれを察して近寄らない。野心を人に知られると目的を達しにくい、というたとえ。 改過自新 かいかじしん 「あやまちを改め、みずからを新たにす」ということで、自分のミスを素直に認め面目(めんぼく)を一新すること。 蓋棺事定 がいかんじてい 生前の評価は当てにならない。一生が終わり棺(かん)のふたをして初めてその人の値打ちが決まるということ。 外寛内明 がいかんないめい 外部に対しては寛大(かんだい)に接し、自分自身はよく省みて明晰(めいせき)に己(おのれ)を知り、身を慎(つつし)むということ。 開巻有益 かいかんゆうえき 本を開けば必ず得るところがある。読書は有益であるということ。 戒驕戒躁 かいきょうかいそう 驕(おご)らず、焦(あせ)らず、騒(さわ)がず、慎(つつし)んで堅実に生きなさい、ということ。 開眼供養 かいげんくよう 新しく仏像・仏画が出来上がって安置するとき行う仏眼を開く儀式法要。 開源節流 かいげんせつりゅう 財源(ざいげん)を開拓(かいたく)して流出を節約する。収入を増やして支出をおさえる健全財政のたとえ。 開口一番 かいこういちばん 口を開けると同時に言うこと。口を開くやいなや。 外交辞令 がいこうじれい 交渉をなごやかに進めるための外交上の応対話。口先だけのお世辞、社交辞令。 懐古趣味 かいこしゅみ 昔を懐(なつ)かしみ、古い情緒(じょうちょ)にひたること。 鎧袖一触 がいしゅういっしょく 単(かんたん)に敵をうち負かすこと。 外柔内剛 がいじゅうないごう 見かけはやさしそうだが、心はしっかりしていること。 開心見誠 かいしんけんせい 胸襟(きょうきん)を開いて真心(まごころ)を示すこと。心を開いて誠をあらわすこと。 回心転意 かいしんてんい 思い直して態度を改めること。 街談巷説 がいだんこうせつ 世間のつまらないうわさや風聞(ふうぶん)。 快刀乱麻 かいとうらんま よく切れる刀でもつれた麻糸(あさいと)を切ること。こみいった物事をてきぱきと処理することのたとえ。 偕老同穴 かいろうどうけつ 夫婦が深い愛情で結ばれていること。 下学上達 かがくじょうたつ 手近な日常生活から現実に即(そく)した人倫を学び、そこから高度な哲理や真理に達する、という孔子の教え。 呵呵大笑 かかたいしょう声高く大いに笑うこと。 蝸牛角上 かぎゅうかくじょう 小さな世界での、つまらない争いのこと。 各人各様 かくじんかくよう 一人一人それぞれちがいがあること。 格物致知 かくぶつちち 物事の道理や本質をきわめつくし、知識をみがきあげること。 加減乗除 かげんじょうじょ 足し算と引き算と掛け算と割り算。 臥薪嘗胆 がしんしょうたん かたきを討(う)とうとして苦労すること。目的達成のために苦労と努力を重ねること。「薪(たきぎ)に臥(ふ)し胆(きも)を嘗(な)める」の意。 佳人薄命 かじんはくめい 美人は生まれつき病弱であったり、美しさ故(ゆえ)に運命にもてあそばれたりして短命や不幸であることが多いこと。 花鳥風月 かちょうふうげつ 自然の美しい景色。風流。 類:春花秋月・雪月風花 隔靴掻痒 かっかそうよう ( くつを隔ててかゆいところをかく意から)物事の核心にふれなくてもどかしいこと。 確固不抜 かっこふばつ 意志がしっかりしていて何事にも動じないさま。 活殺自在 かっさつじざい 生かすも殺すも思いのまま。意のままに人を動かすこと。 合従連衡 がっしょうれんこう 強敵に対抗するための巧みな外交政策。 我田引水 がでんいんすい 自分の都合のよいように強引に事を進めたり話をこじつけたりすること。「我(わ)が田に水を引く」と訓読する。 画竜点睛 がりょうてんせい 最後の詰(つ)めをうまくやって仕上げること。最後の仕上げ。「絵に画(か)いた竜に睛(ひとみ)を点じたら、本物の竜になって飛び立った」という中国の故事から。 夏炉冬扇 かろとうせん 夏の火鉢(ひばち)と冬の扇(おうぎ)で、季節はずれで役に立たないもの。 感慨一入 かんがいひとしお いちだんと感慨(かんがい)が深いこと。 感慨無量 かんがいむりょう 言い尽くせないほど深く身にしみて感じること。 侃々諤々 かんかんがくがく きわめて剛直(ごうちょく)で、権勢に対しても遠慮(えんりょ)なく直言すること。 大勢でやかましく議論するのを「カンカンガクガク」とか「ケンケンガクガク」というのは誤り。その場合は「喧々囂々(けんけんごうごう)」。 緩急自在 かんきゅうじざい 思うがままに緩(ゆる)やかにしたり急いだりすること。 汗牛充棟 かんぎゅうじゅうとう 牛に引かせれば牛が汗をかき、積み上げれば家の棟までとどくほど、蔵書(ぞうしょ)が多いことのたとえ。 頑固一徹 がんこいってつ 自分の思いや考えをひたすら押し通すこと。 眼光紙背 がんこうしはい 紙の向こうまで読み通し理解すること。 換骨奪胎 かんこつだったい 真似(まね)をしながら独自のものをつくりだすこと。「骨を換(か)え胎(=子宮)を奪う」がもとの意味。 冠婚葬祭 かんこんそうさい 元服・婚礼・葬儀・祖先の祭祀(さいし)の、四つの重要な礼式。慶弔(けいちょう)の儀式。 感情移入 かんじょういにゅう 自分の感情を他人に投影し、その立場になって共感すること。 寛仁大度 かんじんたいど 心が広くて思いやりがあること。 勧善懲悪 かんぜんちょうあく 善行をすすめ、悪行をこらしめること。「善を勧(すす)め悪を懲(こ)らす」と訓読する。 完全無欠 かんぜんむけつ 完全で欠けているところがないこと。 類:円満具足・十全十美 艱難辛苦 かんなんしんく 苦難や困難に耐えて苦しみ悩むこと。 玩物喪志 がんぶつそうし 珍奇(ちんき)なものや目先の楽しみに熱中して、大切な志を失うこと。 頑迷固陋 がんめいころう 頑固(がんこ)で柔軟性がなく判断が悪いようす。 閑話休題 かんわきゅうだい 無駄(むだ)話はさておいて、本筋(ほんすじ)に戻(もど)って。 |
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気宇壮大 きうそうだい 気構えや発想が広大でりっぱなこと。 類:気宇広大 気炎万丈 きえんばんじょう 意気込みがさかんなこと。 機会均等 きかいきんとう すべての人に平等な権利や活動の場をあたえること。 危機一髪 緑の卵とハムのテーマは何ですかききいっぱつ 一つ間違えば大変な危険におちいる瀬戸際(せとぎわ)のこと。 奇々怪々 ききかいかい 珍しくて不思議で怪しいこと。 危急存亡 ききゅうそんぼう 生き残るか滅びるかの危険が差し迫っていること。 類:生死存亡 奇策縦横 きさくじゅうおう 奇抜(きばつ)な策略(さくりゃく)を自由自在にめぐらすこと。 起死回生 きしかいせい 死にかかった病人を生き返らせること。滅亡・崩壊(ほうかい)しかけているものをよい状態に戻すこと。 類:起死再生 旗幟鮮明 きしせんめい 立場や主義、主張がはっきりしていること。 希少価値 きしょうかち 非常にまれな価値のあるもの(または、こと)。 起承転結 きしょうてんけつ 絶句(ぜっく)など漢詩の構成法の一つ。始めの句(起句)でおこし、次の句(承句)で受け、第三の句(転句)で一転し、最後の句(結句)で全体を結ぶ。 類:起承転合 喜色満面 きしょくまんめん 顔じゅうが喜びに満ちあふれているようす。 疑心暗鬼 ぎしんあんき 「疑心暗鬼を生ず」が縮まってできた四字熟語。疑いの心を持つと、実際ありもしない鬼の姿が見えるように何でも恐ろしく見えてくること。 既成概念 きせいがいねん すでに認められ広く通用している意味合いや考え方。 既成事実 きせいじじつ すでにできあがっている周知(しゅうち)の事実。 奇想天外 きそうてんがい 思いもよらないような変わったこと。 帰属意識 きぞくいしき 特定のところに所属(しょぞく)して落ち着く気持ち。 気息奄々 きそくえんえん 人間の持つ典型的な四つの感情。喜び、怒り、哀しみ、楽しみ。 鬼面仏心 きめんぶっしん 怖(こわ)そうな外見にもかかわらず、優しい仏のような心を持っていること。 牛飲馬食 ぎゅういんばしょく 牛や馬のようにやたらにたくさん飲み食いすること。 九死一生 きゅうしいっしょう ほとんど助かる見込みがないほど危険な状態。 類:十死一生 旧態依然 きゅうたいいぜん 昔の状態がそのまま続き、少しも進歩のないこと。 急転直下 きゅうてんちょっか 状況が急に変わって、解決、決定すること。 恐悦至極 きょうえつしごく 大変喜び感謝すること。 狂言綺語 きょうげんきご 小説のように道理に合わない言葉や飾(かざ)り立てた言葉。 鏡花水月 きょうかすいげつ 見えるだけで手に取ることができず、感じ取ったり悟ったりして把握するもののたとえ。 拱手傍観 きょうしゅぼうかん 腕(うで)を組んで、何もせず脇(わき)からながめていること。 共存共栄 きょうぞんきょうえい 二つ以上のものが共に生き、共に栄えること。 驚天動地 きょうてんどうち 天地を驚かし動かすほど驚異となること。世間をあっと言わせること。 類:撼天動地 強迫観念 きょうはくかんねん 無理矢理、または強く迫(せま)られる思い。 器用貧乏 きようびんぼう 器用であるがために他人に利用されたり、かえって一つのことに集中できずに損ばかりしていること。 興味索然 きょうみさくぜん 非常に興味深く感じられること。「津々」はたえず湧(わ)き出るさまをいう。 虚 々実々 きょきょじつじつ互いに策略(さくりゃく)を尽くし、相手のすきをねらいながら必死で戦うさま。互いの腹の中を探り合うという意味もある。 局外中立 きょくがいちゅうりつ 戦争をしている国のどちらにも味方せず、援助もしないこと。 曲学阿世 きょくがくあせい 主義主張を捨て、権力者や世間に迎合(げいごう)すること。「曲学」は「正しくない学問」、「阿」は「おもねる(相手の機嫌をとろうとする)」の意。 旭日昇天 きょくじつしょうてん 朝日が天に昇ること。また勢いが盛んなようすのたとえ。 玉石混淆 ぎょくせきこんこう よいものと悪いものが入り混じった状態。「玉石混交」とも書く。 虚心坦懐 きょしんたんかい 心にわだかまりがなく素直な態度であること。 挙措進退 きょそしんたい 日常のちょっとした動作。立ち居振舞い。 毀誉褒貶 きよほうへん ほめたりけなしたりの世間の評判。 機略縦横 きりゃくじゅうおう 臨機応変(りんきおうへん)の計略が自在に考案・運用できること。 金科玉条 きんかぎょくじょう もっとも大切にして守らなければならない法律やきまり。 類:金科玉律 欣喜雀躍 きんきじゃくやく 雀(すずめ)がはねるように小躍りして大喜びすること。 謹厳実直 きんげんじっちょく 慎(つつし)み深く、きわめてまじめで正直なこと。 金言名句 きんげんめいく 珠玉(しゅぎょく)のいい言葉、名文句など。 勤倹力行 きんけんりっこう 仕事・事業にはげみ、倹約(けんやく)し努力して物事を行うこと。 金口木舌 きんこうぼくぜつ 優れた言論・出版などを通じて社会を教え導く人のこと。 緊褌一番 きんこんいちばん 心を引き締め覚悟を決めてぶつかること。「緊褌」はふんどしを堅くしめること。 金城鉄壁 きんじょうてっぺき 鉄で造った城と鉄の壁の意で、きわめて防御の堅い城のこと。 金城湯池 きんじょうとうち 金で造った城と熱湯をたたえた堀の意で、防御の堅い城のこと。 勤皇攘夷 きんのうじょうい 天皇を尊び、外国人を排斥(はいせき)すること。「勤皇」は「勤王」とも書く。「尊皇攘夷」ともいう。 金襴緞子 きんらんどんす ぜいたくで高価な美しい織物。 |
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空前絶後 くうぜんぜつご 過去にも将来にもないような珍しいこと。 類:前代未聞 空中楼閣 くうちゅうろうかく 空中に楼閣を築くような、絵空事で根拠のない話や計画。 空理空論 くうりくうろん 現実の役に立たない理論や理屈(りくつ)。 愚者一得 ぐしゃいっとく 愚(おろ)か者でも、たまに名案を出すことがある。愚者の考えもよく聞くことが大事だ。 苦尽甘来 くじんかんらい 苦しい時が去って、やっと楽しい日が訪れること。 類:一陽来復 苦心惨憺 くしんさんたん 心を悩ませ苦しんで苦労、工夫を重ねること。 類:粒粒辛苦 君子豹変 くんしひょうへん 態度や考えががらりと急変すること。君子(人格者)は間違いを改め善に移るのが早いこと。俗に、態度が急に悪く変わるときに使われる。 群集心理 ぐんしゅうしんり 多くの人々の言動に同調する心の状態。 群盲評象 ぐんもうひょうぞう 凡人が大人物や大事業を批判しても、その一部分だけにとどまって、全体の把握(はあく)、理解ができないということ。 群雄割拠 ぐんゆうかっきょ 多くの実力者たちが対抗して争うさま。 |
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軽挙妄動 けいきょもうどう ろくに考えもせず軽率(けいそつ)に行動すること。 軽佻浮薄 けいちょうふはく 軽はずみで浅はかで落ち着きのないこと。 軽 薄短小 けいはくたんしょう軽い、薄い、短い、小さい。 軽妙洒脱 けいみょうしゃだつ 気がきいていて、さっぱりとしていること。軽快で妙味があり、気がきいて味があること。 月下氷人 げっかひょうじん 男女の縁(えん)を取り持つ人。仲人(なこうど)。 牽強付会 けんきょうふかい 自分に都合のよい強引な理屈やこじつけのこと。 拳拳服膺 けんけんふくよう 心中つねに銘記(めいき)して忘れないこと。 言行一致 げんこういっち 言葉と行動が一致すること。 乾坤一擲 けんこんいってき のるかそるかの大勝負に出ること。 捲土重来 けんどちょうらい 敗者、失敗者が勢いを盛り返してくること。 堅忍不抜 けんにんふばつ 困難に耐えて、屈せず動ぜずがんばること。 権謀術策 けんぼうじゅっさく たくみに人をあざむくためのはかりごと。 類:権謀術数 絢爛華麗 けんらんかれい 華やか、豊か、立派できらきら輝くさま。 |
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斎戒沐浴 さいかいもくよく 身の不浄(ふじょう)を清め髪や体を洗うこと。 才気煥発 さいきかんぱつ 才能が抜群(ばつぐん)で外に光り輝いて目立つこと。 再三再四 さいさんさいし たびたび。何度も。しばしば。 才子佳人 さいしかじん 才能のある男と美女。好一対の取り合わせの男女。 才子多病 さいしたびょう 才子はとかく病気がちだということ。 才色兼備 さいしょくけんび すぐれた才能と美貌(びぼう)を併せもつ女性のこと。 採長補短 さいちょうほたん 人の長所を取り入れ、自分の短所を補(おぎな)うこと。 三寒四温 さんかんしおん 寒い日が三日、暖かい日が四日というように交互に繰り返されて春になること。 山高水長 さんこうすいちょう 不朽の功績・名誉を、山がいつまでも高くそびえ、川が永久に流れ続けることにたとえた語。 三々五々 さんさんごご 三人、五人というように少人数がまばらに行動するようす。 山 紫水明 さんしすいめい自然の景色が清らかでことのほか美しいこと。「山が紫に映り、川の水が澄んで清い」の意。 斬新奇抜 ざんしんきばつ 新しい発想による、思いもよらないほど風変わりなこと。 山川草木 さんせんそうもく 自然の大地、自然の景色のこと。 三拝九拝 さんぱいきゅうはい 何度も頭を下げて頼んだり詫(わ)びたりすること。 賛否両論 さんぴりょうろん意見が賛成と反対と二つに分かれること。 三位一体 さんみいったい 三つのものが一つに結びつくこと。 |
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自画自賛 じがじさん 自分で自分のことをほめること。てまえみそ。 自家撞着 じかどうちゃく 同じ人の言動が前後で矛盾(むじゅん)し、つじつまが合わないこと。 類:自己撞着・自己矛盾 時期尚早 じきしょうそう 実行のためには時期がまだ早すぎること。 自給自足 じきゅうじそく 自分に必要なものは自分で作って満たすこと。 四苦八苦 しくはっく 人間界における、様々なひどい苦しみ。さんざん苦労すること。 試行錯誤 しこうさくご 試みを繰り返し、失敗を重ねて正解に近づくこと。 自業自得 じごうじとく 自分がした悪い行いの報(むく)いを自分の身に受けること。 類:自業自縛・因果応報 自己欺瞞 じこぎまん 自分で自分をあざむき、だますこと。 自己啓発 じこけいはつ 自分自身を開発し向上させていくこと。 類:自己研鑽 自己嫌悪 じこけんお 自分で自分がいやになってしまう感情。 自己主張 じこしゅちょう 自分の利益を守るために主張すること。 士魂商才 しこんしょうさい 武士の精神と商人の才能を兼ね備えていること。実業家のモラルとして言われる語。 獅子身中 しししんちゅう 味方でありながら害をなす、身内の敵。 事実無根 じじつむこん 根も葉もない、全くでたらめなこと。 獅子奮迅 ししふんじん 獅子が奮(ふる)い立ったように、ものすごい勢いで働き、全力をつくすこと。 自縄自縛 じじょうじばく 自らの言動が自分を縛(しば)って自由を失うこと。「自分の縄(なわ)で自分を縛る」の意。 自助努力 じじょどりょく 他人を頼らず自分の力でやっていくこと。 死屍累々 ししるいるい たくさんの死体が重なり合っていること。 自然淘汰 しぜんとうた 生物は周囲の状態に適したもののみが生存して子孫を残し、そうでないものは滅びるということ。適切なものだけが自然に選択されること。 志操堅固 しそうけんご 自らの志と節操(せっそう)を堅く守って変えないこと。 時代考証 じだいこうしょう 文献(ぶんけん)を調べてその時代のことを明らかにすること。 時代錯誤 じだいさくご 時代おくれ。別の時代のことやものと混同すること。 七 転八起 しちてんはっき七たび転んでも八たび起きること。何度失敗してもくじけずに努力すること。 七転八倒 しちてんばっとう のたうちまわるような激しい苦しみのこと。 七難八苦 しちなんはっく この世で受ける災難や、生・老・病・死などの苦しみ。 自重自戒 じちょうじかい 自ら行動を慎み、自らを戒めること。 失意泰然 しついたいぜん 悪い局面で失敗や挫折(ざせつ)があってもゆったりと落ち着いていなければならない。 四通八達 しつうはったつ 道が各方面に通じていること。交通の便がこの上なく発達していること。 質疑応答 しつぎおうとう 問いや話しかけにその場で答えること。 質実剛健 しつじつごうけん まじめで地味で、強くしっかりしたさま。 叱咤激励 しったげきれい 大声で叱(しか)りつつ励(はげ)ますこと。 七珍万宝 しっちんまんぽう 様々な種類の宝物。 疾風迅雷 しっぷうじんらい どのような著者は、通路に達成しようとしている疾風怒濤 しっぷうどとう すばやい行動や動作のこと。 四分五裂 しぶんごれつ ちりぢりばらばらに分かれること。 類:四散五裂・雲散霧消 自暴自棄 じぼうじき もうどうなってもいい、と捨て鉢になること。やけくそになること。 揣摩憶測 しまおくそく 自分だけの勝手な考えで推量(すいりょう)すること。あて推量。 四面楚歌 しめんそか まわりがすべて敵で、完全に孤立(こりつ)した状況。 自問自答 じもんじとう 自分で自分に問いかけ、自分で答えること。 杓子定規 しゃくしじょうぎ 一つの基準ですべての事を決めようとすること。応用や融通(ゆうずう)のきかないやり方や態度。「杓子」は「しゃもじ」のこと。 弱肉強食 じゃくにくきょうしょく 弱い者は強い者に食われて滅ぶこと。 洒洒落落 しゃしゃらくらく 性格や態度、言動などがさっぱりしていて、こだわりのないようす。 遮二無二 しゃにむに 前後の見さかいなく強引に物事を進めること。がむしゃらに。 縦横無尽 じゅうおうむじん 縦にも横にも力が自由に及ぶこと。自由自在。 自由闊達 じゆうかったつ 束縛(そくばく)されず、のびのび思い通りにやること。 衆議一決 しゅうぎいっけつ 多数の人の議論で意見が一致し決定すること。 終始一貫 しゅうしいっかん 最初から最後まで主張や態度を貫くこと。 類:首尾一貫・徹頭徹尾 自由自在 じゆうじざい 心のまま、思うままにふるまうこと。 類:縦横自在・自由無碍 周章狼狽 しゅうしょうろうばい あわてふためき、うろたえ騒(さわ)ぐこと。 衆人環視 しゅうじんかんし 大勢の人が取りまいて見ていること。 秋霜烈日 しゅうそうれつじつ 秋の冷たい霜(しも)と夏のはげしい日光の意で、権威・刑罰などがおごそかできびしいさま。 十人十色 じゅうにんといろ 十人いれば十人とも、好みや考えがそれぞれに違うこと。 十年一日 じゅうねんいちじつ 十年があたかも一日のように、変化、進歩のないこと。 類:旧態依然 自由奔放 じゆうほんぽう 思いのままに気兼(きが)ねなくふるまうこと。 縦 覧謝絶 じゅうらんしゃぜつ勝手気ままに出入りして見回ることはお断り。 主客転倒 しゅかくてんとう ものごとの大事なものと軽いものとを取り違えること。 類:本末転倒 熟読玩味 じゅくどくがんみ じっくりと読みこなし、意味をよく理解し十分に味わうこと。 熟慮断行 じゅくりょだんこう よく考えたうえで、思いきって実行すること。 取捨選択 しゅしゃせんたく 必要なものを取り、不必要なものを捨てること。 類:取捨分別 酒 池肉林 しゅちにくりん酒と肉がたっぷりの贅沢三昧の酒もり。 出処進退 しゅっしょしんたい 身の振り方、処し方。今の職にとどまるかやめてしまうかということ。 出藍之誉 しゅつらんのほまれ 教えを受けた弟子が先生よりもすぐれた人になるたとえ。 首尾一貫 しゅびいっかん 始めから終わりまで同じやり方、考え方で通すこと。 趣味嗜好 しゅみしこう 個人的な好み、楽しみ、たしなみなどのこと。 春日遅遅 しゅんじつちち 春の日の、日差しもうららかでのどかなありさまのこと。 純真無垢 じゅんしんむく 心にけがれや邪念(じゃねん)のまったくないこと。 類:純粋無垢・純情無垢 春風駘蕩 しゅんぷうたいとう 春風のように、のんびりとおだやかなこと。 順風満帆 じゅんぷうまんぱん 物事が順調にスムーズに進むこと。 類:乗風波浪 上意下達 じょういかたつ 命令や考えを上から下へ徹底(てってい)させること。 常 住坐臥 じょうじゅうざが座るときも寝るときも常に。いつも絶えず。 笑止千万 しょうしせんばん ひどくこっけいなこと。ばかばかしくて笑いが止まらないこと。 盛者必衰 じょうしゃひっすい 勢い盛んな者もいつか衰えて滅びる。 類:生者必滅・盛者必滅 常住坐臥 じょうじゅうざが 普段。常日頃。 類:行住坐臥 常住不断 じょうじゅうふだん 常に続いて絶えないこと。ずっと続いていること。 生死流転 しょうじるてん 万物が絶えず形を変えて生まれ変わること。 正真正銘 しょうしんしょうめい うそ偽(いつわ)りが少しもなくて本物であること。「銘」は「金属器や石碑に記す文句」のこと。 小心翼々 しょうしんよくよく 臆病(おくびょう)で気が小さくてびくびくしていること。 少数精鋭 しょうすうせいえい 選び抜かれた少数の優秀な人材。 常套手段 じょうとうしゅだん いつも決まって使われる手段。ありふれた手段。 類:慣用手段 枝葉末節 しようまっせつ 中心から外れた本質的でない、どうでもいいような細かい部分。類:枝葉末端 諸行無常 しょぎょうむじょう この世のことはつねに移り変わって永久不変ではないこと。 類:有為転変 初 志貫徹 しょしかんてつ最初の決意を最後までやり遂げること。 諸説紛々 しょせつふんぷん いろいろな説が入り乱れること。 支離滅裂 しりめつれつ ちりぢりばらばらで筋道の立たないさま。めちゃめちゃ。「支離」は「ばらばら」、「滅裂」は「きれぎれ」の意。 類:乱雑無章 思慮分別 しりょぶんべつ 注意深く考えて事のよしあしを判断すること。 四六時中 しろくじちゅう 一日二十四時間中。 心機一転 しんきいってん 何かをきっかけに気持ちが全く変わること。 神機妙算 しんきみょうさん 神が行うような絶妙(ぜつみょう)のはかりごと。常人には思いつかないすぐれたはかりごと。 深山幽谷 しんざんゆうこく 奥深い山と奥深い谷、すなわち大自然の奥深いところ。 類:深山窮谷 人事不省 じんじふせい 意識不明になること。 神出鬼没 しんしゅつきぼつ 鬼神(きじん)のように自由自在に出没して居場所がわからないこと。 尋常一様 じんじょういちよう 普通で他と変わりないこと。ごくあたりまえであるさま。 信賞必罰 しんしょうひつばつ 功績のあった者には必ず賞を与え、罪を犯した者には必ず罰を与えるということ。 針小棒大 しんしょうぼうだい ささいなことを大げさに言うこと。 新進気鋭 しんしんきえい 新しく登場した意気込み盛んな人たち。 人跡未踏 じんせきみとう まだ人が足を踏み入れたことがないこと。 進退両難 しんたいりょうなん 進むも退くも両方ともに困難なこと。にっちもさっちもいかないこと。 陣頭指揮 じんとうしき 上の者が先頭に立って指図(さしず)を与えること。 深謀遠慮 しんぼうえんりょ 遠い先まで見通す、考え深い計画をめぐらすこと。 類:遠謀深慮 人面獣心 じんめんじゅうしん 人の道に外(はず)れて、恩や恥を知らない人。 森羅万象 しんらばんしょう 宇宙の中にあるすべての物事。万物。「森羅」は「多くのものがつらなる」、「万象」は「すべての現象」の意。 |
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酔眼朦朧 すいがんもうろう 酒に酔(よ)ってはっきりものが見えないさま。 酔生夢死 すいせいむし 何の価値のあることもせず、ただ生きていたというだけの一生を終えること。 寸進尺退 すんしんしゃくたい わずかに進んで大きく後退すること。得るものは少なく、失うものが多いことのたとえ。 寸善尺魔 すんぜんしゃくま ちょっとよいことがあるとそれよりもっと悪いことが起きるものだ。 |
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晴耕雨読 せいこううどく 晴れの日には耕作し、雨の日は読書をすること。俗世間(ぞくせけん)を避(さ)けて悠々(ゆうゆう)と暮らすこと。 生殺与奪 せいさつよだつ 生かすも殺すも、与えるも奪うも自分の思うままになること。 誠心誠意 せいしんせいい うそのない純真で誠実なまごころ。 世渫不食 せいせつふしょく 「渫」は潔白なこと、「食」は汲(く)み取ること。清い水を世間の人が汲み取らない、賢人といわれる人が世間に用いられることがないこと。 贅沢三昧 ぜいたくざんまい ぜいたくの限りをつくすこと。 青天白日 せいてんはくじつ 心にやましいことが全くないこと。身の潔白(けっぱく)なこと。 勢力伯仲 せいりょくはくちゅう たがいの力が接近して優劣の差がないこと。 類:実力伯仲 精励恪勤 せいれいかっきん 忠実に慎(つつし)んで仕事に励(はげ)むこと。 清廉潔白 せいれんけっぱく 清く正しく私欲がなくて汚れのないこと。 類:清浄潔白 是々非々 ぜぜひひ 良いこと、悪いことをその場に応じて判断すること。 切磋琢磨 せっさたくま 友人などと互いに励(はげ)まし合って学問や技芸の向上に努めること。 切歯扼腕 せっしやくわん 歯を食いしばり腕(うで)をにぎりしめて悔やしがること。 類:残念無念 絶体絶命 ぜったいぜつめい 逃(のが)れようのない苦しい立場に追い込まれた状態。「絶対絶命」と書くのは誤り。 浅学非才 せんがくひさい 学問や見識が浅く、才能が乏しいこと。 千客万来 せんきゃくばんらい 非常に多くの客がかわるがわるやってくること。 千古不易 せんこふえき ずっと、永遠に変わらないこと。 前後不覚 ぜんごふかく 前後の事情がわからなくなるほど正気を失うこと。 類:人事不省 千載一遇 せんざいいちぐう またとないチャンス、滅多(めった)にない好機。「千載」は「千年」、「隅」は「会う」の意。 千差万別 せんさばんべつ 種類もさまざまで、それぞれに差があること。 千思万考 せんしばんこう さまざまに思い巡(めぐ)らすこと。 千紫万紅 せんしばんこう さまざまな彩りの花が咲き乱れているようす。また、さまざまの色彩。 全身全霊 ぜんしんぜんれい もてる体力と精神力のすべて。 前人未踏 ぜんじんみとう それまで誰も足を踏み入れていないところ。 類:先人未踏 前人未到 ぜんじんみとう それまで誰も到達していないこと。 戦々恐々 せんせんきょうきょう 恐れてびくびくしていること。 前代未聞 ぜんだいみもん 今まで一度も聞いたことがないような珍事・変事。「前代に未(いま)だ聞かず」と訓読する。 類:破天荒解 全知全能 ぜんちぜんのう 完全無欠の知恵と能力。どんなことでもよく知り、よく行うことができること。 先手必勝 せんてひっしょう 相手より先に攻撃すれば必ず勝つ。 前途多難 ぜんとたなん 先行きに多くの災難や困難が待ち受けていること。 前途洋々 ぜんとようよう 将来の展望が開け、明るい希望がもてること。 類:前途有為・前途有望 前途遼遠 ぜんとりょうえん 目標がはるか遠くにあること。 千篇一律 せんぺんいちりつ どれもこれも変わりばえがなく、面白味がないこと。 千変万化 せんぺんばんか 物事がいろいろ、さまざまに変化すること。 先憂後楽 せんゆうこうらく 天下を憂(うれ)える人は、心配事は世の人がまだ気づかない先からその問題を心に留めていろいろと処置し、楽しみは、世の人の楽しむのを見届けた後に楽しむ。 |
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粗衣粗食 そいそしょく 粗末(そまつ)な衣服に粗末な食事、貧しい生活のこと。 創意工夫 そういくふう 新しいこと、よりよいことを考え出すこと。 相互依存 そうごいぞん たがいに頼りあって生存をはかること。 相思相愛 そうしそうあい 男女がたがいに愛し合っていること。 漱 石枕流 そうせきちんりゅう自分の言ったことの誤りを指摘(してき)されても直そうとしないこと。また、負け惜しみをしてひどいこじつけをするような偏屈(へんくつ)な態度。 相即不離 そうそくふり 互いに関係しあっており、切り離すことができないさま。密接な関係。 即断即決 そくだんそっけつ すぐに判断し、その場で決めること。 則天去私 そくてんきょし 私情や自分本位の考えを捨て、天のおぼしめしに従って素直(すなお)に生きること。 粗酒粗肴 そしゅそこう 粗末(そまつ)な酒と食事、招待客への謙遜(けんそん)語。 即決即断 そっけつそくだん 時機・チャンスを逃がさず、即座に決断を下すこと。 率先垂範 そっせんすいはん 人の先に立って行動し、自ら模範(もはん)を示すこと。 類:率先励行 碎啄同時 そつたくどうじ またとない絶好(ぜっこう)のチャンス。両者の気持ちがぴったり合うタイミング。 |
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大喝一声 たいかついっせい 大きな声でどなりつけること。 大願成就 たいがんじょうじゅ 大きな願いがかなえられること。 大器小用 たいきしょうよう 立派(りっぱ)な人をつまらない立場においてつまらない仕事をさせること。 大器晩成 たいきばんせい 大人物は才能が現れるのは遅(おそ)いが、晩年(ばんねん)になって大成する。 大義名分 たいぎめいぶん 守るべき行為の基準、理由づけ。 大言壮語 たいげんそうご できもしないのに大きなことを言うこと。また、その言葉。 泰山北斗 たいざんほくと その道で最も仰(あお)ぎ尊ばれる人。「泰山」は中国の名山、「北斗」は北斗七星。 大死一番 だいしいちばん 死んだつもりで事にあたること。 大所高所 たいしょこうしょ 広い視野(しや)、高い見地から物事を見ること。 泰然自若 たいぜんじじゃく 何があってもあわてず騒(さわ)がず、ゆったりとして動じないこと。 類:神色自若 大胆不敵 だいたんふてき 度胸(どきょう)がすわっていて敵を全く恐れないこと。 類:剛胆不敵 大同小異 だいどうしょうい 大体は同じで細かい部分が少し異なること。似たり寄ったりで大差がないこと。 大同団結 だいどうだんけつ 少しのちがいはあるが、大筋(おおすじ)でまとまること。 大兵肥満 だいひょうひまん 太っていて体が大きい男性のこと。 台風一過 たいふういっか 台風が一気に通り過ぎること。 多岐亡羊 たきぼうよう 方針がいろいろあって、どうしてよいか迷うこと。 多士済々 たしせいせい すぐれた人材が豊富であること。 多事多端 たじたたん 仕事や処理すべき事が多く、忙(いそが)しいこと。 多事多難 たじたなん 事件、トラブル、困難な問題が続出すること。 多種多様 たしゅたよう 種類が多いこと。いろいろ。さまざま。 多情多恨 たじょうたこん 物事に感じやすく、恨(うら)んだり悲しむことが多いさま。愛情も強いが恨(うら)みの心も強いこと。 他力本願 たりきほんがん 他人まかせ。自分で努力をしないで他人の力を当てにすること。 暖衣飽食 だんいほうしょく 物質的に不自由のない満ち足りた生活。 男尊女卑 だんそんじょひ 男は偉くて女は卑(いや)しいという考え方や態度。 胆大心小 たんだいしんしょう 大胆で、しかも細心の注意をはらうこと。細心にして大胆。 単刀直入 たんとうちょくにゅう 前置きなしに、いきなり話の本題に入ること。「一振りの太刀で、ずばっと切り込むこと」がもとの意味。「短刀」は誤り。 談論風発 だんろんふうはつ 議論や会話が活発に行われること。 |
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知行合一 ちこうごういつ 真に知ることは必ず実行が伴わなければならず、知と行とは表裏一体(ひょうりいったい)で別ものではないこと。 魑魅魍魎 ちみもうりょう 山野に棲(す)むさまざまな妖怪(ようかい)たちの総称。 知勇兼備 ちゆうけんび 知恵と勇気をどちらも兼ね備えていること。 中途半端 ちゅうとはんぱ 物事がきちんとしない、徹底(てってい)しないこと。 昼夜兼行 ちゅうやけんこう 昼も夜も休みなく物事を行うこと。 類:不眠不休 朝三暮四 ちょうさんぼし 目先の違いにこだわって、結果が同じになることに気づかないこと。うまく話をして他人をごまかすこと。 丁々発止 ちょうちょうはっし はげしく議論をたたかわすようす。 跳梁跋扈 ちょうりょうばっこ 好ましくない奴(やつ)が好き勝手に動き回ること。 朝令暮改 ちょうれいぼかい 命令や法規が次々に変わって一定しないこと。朝に命令を下して、夕方にそれを改めること。 類:朝改暮変・朝変暮改 直言直筆 ちょくげんじきひつ 遠慮(えんりょ)なく言い、ありのままに書くこと。 直情径行 ちょくじょうけいこう 自分の感情のおもむくままに行動すること。 猪突猛進 ちょとつもうしん 猪のように非常な勢いで突進すること。 類:匹夫之勇 沈魚落雁 ちんぎょらくがん 美人の容貌(ようぼう)のすぐれてあでやかな形容。 沈思黙考 ちんしもっこう 沈黙(ちんもく)して深く静かに考えること。 沈着冷静 ちんちゃくれいせい 落ち着いていて物事に動ぜず冷静(れいせい)であること。 |
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津々浦々 つつうらうら 国中のあらゆる港や海岸。全国各地いたるところ。 九十九折 つづらおり ツヅラのつるのように、山道などがはなはだしく曲がりくねっていること。 適材適所 てきざいてきしょ 人を、その才能や実力にふさわしい地位や任務につけること。 鉄心石腸 てっしんせきちょう 鉄や石のように堅固(けんご)な精神、強い意志のたとえ。どんなことにも動じない心。 徹底抗戦 てっていこうせん 相手にとことん手向かって戦うこと。 徹頭徹尾 てっとうてつび 最初から最後まで。どうしても。 手練手管 てれんてくだ 人をだまし丸め込む手段や技巧(ぎこう)のこと。 天衣無縫 てんいむほう 人の性格の飾(かざ)り気がないこと。わざとらしさがないこと。 天涯孤独 てんがいこどく 身寄(みよ)りがこの世にひとりもいないこと。 天下太平 てんかたいへい 世間に争いごとがなく平和でよく治まっていること。 天下無敵 てんかむてき 世の中に並び比べる者がいないほど、強いこと。 電光石火 でんこうせっか いなずまや火打石の火のひらめきのように、行動などが非常に素早いようす。 天真爛漫 てんしんらんまん 自然のままで明るく無邪気(むじゃき)なさま。 類:天衣無縫 天地開闢 てんちかいびゃく この世のはじまり、世界の開けはじめ。 天地神明 てんちしんめい 天と地のすべての神々。 天地無用 てんちむよう 荷物で、上下を逆にするなという、注意を表す言葉。 天罰覿面 てんばつてきめん 天の下す罰がすぐにあらわれること。 天変地異 てんぺんちい 自然界でおこる異変、とくに自然災害。 |
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当意即妙 とういそくみょう その場その場に応じてすばやく機転(きてん)をきかせること。 類:臨機応変 同工異曲 どうこういきょく 違っているようであるが大体は同じなこと。もとは「わざは同じでも趣に違いが出ている」の意だったが、現在では「焼き直し」の意味で使われることが多い。 類:大同小異・五十歩百歩 同床異夢 どうしょういむ 仲間でも目的や考え方がちがうこと。 当代随一 とうだいずいいち 現代でもっともすぐれた第一人者のこと。 当代無双 とうだいむそう この時代に並ぶ者がいない第一等の人。 道聴塗説 どうちょうとせつ 道で聴いたことをすぐ話す。人の考えの浅(あさ)はかな受け売り。 東奔西走 とうほんせいそう 東に西に忙しく駆けずりまわること。 類:南船北馬 得意淡然 とくいたんぜん 得意な局面でも淡々(たんたん)とごく自然であれ、の意。 得意満面 とくいまんめん 得意げなようすが顔全体にあらわれていること。 読書三到 どくしょさんとう 読書に大切だとされる三つの心得(こころえ)。目でよく見、声に出して読み、心を集中して読む。 読書三余 どくしょさんよ 勉強や読書に適した三つの余暇(よか)のこと。冬と夜と雨。 読書尚友 どくしょしょうゆう どの時代、どの国の書物も、夢中になって読めば、作者の生き生きとした息吹きが伝わってくる。 独断専行 どくだんせんこう 自分だけの判断で勝手に行動すること。 特筆大書 とくひつたいしょ 特に大きく書く、特に強調すること。 独立自尊 どくりつじそん 独立して自らの人格と威厳(いげん)を保つこと。 独立独歩 どくりつどっぽ 組織に属さずひとりで判断し行動すること。 類:独立独行 徒手空拳 としゅくうけん 自分以外に頼るものがないさま。 |
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内柔外剛 ないじゅうがいごう 心の中が弱くて、外面の言葉つきや態度が強そうに見える人のこと。 内憂外患 ないゆうがいかん 内外に頭痛や苦労の種がつきないこと。 類:多事多難 難行苦行 なんぎょうくぎょう さまざまな困難に耐えて苦労をすること。 類:艱難辛苦 難攻不落 なんこうふらく 城や砦(とりで)が攻めても容易に陥落(かんらく)しないこと。 南船北馬 なんせんほくば 絶えずあちこち旅をすること。 二者択一 にしゃたくいつ 二つのうち一つを選ぶこと。 類:二者選一 二束三文 にそくさんもん 二束でわずか三文にしかならないこと。値段がすごく安いこと。 日常茶飯 にちじょうさはん ごくありふれた、日常的な事柄のたとえ。もとは日常の食事のこと。 日進月歩 にっしんげっぽ 絶え間なく進歩すること。 類:日進月異 二律背反 にりつはいはん 二つの原理がたがいに食い違うこと。もとは倫理学の用語。「ジレンマ」の意味でも使う。 二六時中 にろくじちゅう 一日中。いつも。 盗人上戸 ぬすびとじょうご 甘い物、お酒のどちらもいける「両刀使い」のこと。 熱願冷諦 ねつがんれいてい 求める時には熱心に願望し、かなわぬ時には冷静にさらりと諦めること。 年功序列 ねんこうじょれつ 能力によらず、年齢や勤続年数で地位や給料があがること。 年々歳々 ねんねんさいさい 毎年毎年。 |
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廃仏毀釈 はいぶつきしゃく 仏法を排斥(はいせき)し釈迦(しゃか)の教えを捨てること。 破顔一笑 はがんいっしょう 表情をほころばせ、にっこり笑うこと。 波及効果 はきゅうこうか 次第に影響が及び効(き)き目が出ること。 博引旁証 はくいんぼうしょう 多くの例を引き証拠(しょうこ)だてて事を論ずること。 博学多才 はくがくたさい 広く学問に通じ、才能が豊かなこと。 薄志弱行 はくしじゃっこう 意志が弱く行動力に乏しいこと。 博覧強記 はくらんきょうき 多くの書を読み知識が豊かなこと。「博」は「ひろい」の意。 類:博覧強識 馬耳東風 ばじとうふう いくら注意しても何の効き目もないこと。「馬の耳に念仏」と同じ。 八面六臂 はちめんろっぴ 一人で何人分もの働きをすること。 八方画策 はっぽうかくさく あらゆる方面に働きかけて、計画の実現をはかること。 八方美人 はっぽうびじん 誰からも悪く思われないように要領(ようりょう)よくふるまう人。 波瀾万丈 はらんばんじょう 人生の浮き沈みの激しさを形容する語。 罵詈雑言 ばりぞうごん 口汚く相手をののしり、悪口をいうこと。 類:罵詈讒謗(ばりざんぼう)・悪口雑言(あっこうぞうごん) 半死半生 はんしはんしょう 死ぬか生きるかのさかいめの状態。 半信半疑 はんしんはんぎ なかば信じ、なかば疑(うたが)うこと。信じきれない状態。 半醒半睡 はんせいはんすい なかば目覚め、なかば眠っていること。 反面教師 はんめんきょうし 反対側、他の面からの教訓をくれる人。 |
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被害妄想 ひがいもうそう 危害が加えられそうな不安と恐怖(きょうふ)の症状(しょうじょう)。 飛耳長目 ひじちょうもく 物事の観察に鋭敏(えいびん)なこと。 美辞麗句 びじれいく 美しく巧(たく)みに飾り立てられた言葉。 美人薄命 びじんはくめい 美しい女性は幸薄く短命であること。 皮相浅薄 ひそうせんばく 表面的で底が浅いこと。知識・思慮・学問などが非常に浅いこと。 人身御供 ひとみごくう 人間をいけにえとして神にささげること。 非難囂々 ひなんごうごう 騒(さわ)がしくうるさく非難(ひなん)すること。 悲憤慷慨 ひふんこうがい 世間の不正不合理や運命を悲しみ憤(いきどお)ること。 眉目秀麗 びもくしゅうれい 顔かたちがすぐれ、ととのっているさま。 百尺竿頭 ひゃくしゃくかんとう 到達(とうたつ)すべき最高点。向上しうる極地のたとえ。 百折不撓 ひゃくせつふとう 何度の失敗にもめげず挫(くじ)けず挑戦(ちょうせん)すること。 百戦錬磨 ひゃくせんれんま 多くの戦いや経験を経て鍛(きた)えられること。 類:海千山千 百花斉放 ひゃっかせいほう 多くの花が一斉に開くこと。さまざまなものがその本領を発揮すること。 百家争鳴 ひゃっかそうめい 多くの学者や専門家が自由活発に論争すること。 類:百花斉放 百花繚乱 ひゃっかりょうらん 多くの花がいっぺんに咲き乱れること。 百鬼夜行 ひゃっきやこう いろいろな妖怪(ようかい)・悪人が闇(やみ)の中ににうごめくこと。 百発百中 ひゃっぱつひゃくちゅう 予想や計画などがすべてあたること。 類:一発必中 表裏一体 ひょうりいったい 表と裏の区別がなくて一つであること。 比翼連理 ひよくれんり 夫婦男女の仲がむつまじく愛情が深いたとえ。 疲労困憊 ひろうこんぱい 疲れ果て、ぐったりした様子。 品行方正 ひんこうほうせい 行いや身持ちがまじめで正しいこと。 |
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風光明媚 ふうこうめいび 景 色がきれいで美しいこと。 武運長久 ぶうんちょうきゅう 戦いにおける良い運が久しく続くこと。 不可抗力 ふかこうりょく 天変地異など人間の力ではどうにもならぬこと。 不倶戴天 ふぐたいてん 深い恨(うら)みや怒りで共存できないこと。 不言実行 ふげんじっこう ことばに表さず、だまって実行すること。 不惜身命 ふしゃくしんみょう 自らの身や命を惜しまずその道に精進(しょうじん)すること。 夫唱婦随 ふしょうふずい 夫が言い出し妻がそれに従うこと。夫婦仲がとてもよいことのたとえ。 不即不離 ふそくふり つかず離れずの関係にあること。 物情騒然 ぶつじょうそうぜん 世の中が騒(さわ)がしく落ち着かないようす。 物心両面 ぶっしんりょうめん 物質的な面と精神的な面、両方で。 不撓不屈 ふとうふくつ 困難に挫(くじ)けず、苦難に屈せずがんばること。 不得要領 ふとくようりょう 物事の要点がはっきりしないこと。あいまいでわけのわからないこと。 不偏不党 ふへんふとう 一方に偏(かたよ)らず公平中立の立場をとること。 不眠不休 ふみんふきゅう 眠らず休まず、一生懸命に努力すること。 類:昼夜兼行 不要不急 ふようふきゅう 必要でなく、また急ぎでもないこと。 不老長寿 ふろうちょうじゅ いつまでも若く、寿命の長いこと。 付和雷同 ふわらいどう 主義主張をもたず他人の説にすぐ同調すること。「雷同」はもと「雷が鳴ると、それに応じて山や谷までが鳴り響く」の意。「不和雷同」は誤り。 粉骨砕身 ふんこつさいしん 力いっぱいがんばる。骨を粉(こ)にし身を砕(くだ)いて働くという意。。 焚書坑儒 ふんしょこうじゅ 書物を焼き捨てたり儒者を穴に埋めたりするように、言論や学問思想を弾圧(だんあつ)すること。 文武両道 ぶんぶりょうどう 学問と武芸の両方にすぐれている人のこと。 |
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平易明快 へいいめいかい わかりやすく筋道がはっきりしていること。 平穏無事 へいおんぶじ おだやかで、何も変わったことのないこと。 類:安穏無事・太平無事 平身低頭 へいしんていとう 頭を低くして、恐れ入ること。 変幻自在 へんげんじざい 自由に姿を変え、思いのままに変化すること。 類:神出鬼没・千変万化 片言隻語 へんげんせきご ほんのわずかなことば。「片言隻句(へんげんせっく)」ともいう。 類:一言半句・一言一句 暴飲暴食 ぼういんぼうしょく 節度をこえて飲みすぎることと、節度をこえて食べ過ぎること。類:牛飲馬食 放歌高吟 ほうかこうぎん 大声で、あたりかまわず歌うこと。 判官贔屓 ほうがんびいき 弱い方の肩をもち応援すること。 傍若無人 ぼうじゃくぶじん 人前をはばからずに、何の遠慮(えんりょ)もなくわがまま勝手にふるまうこと。「傍(かたわ)らに人無きが若(ごと)し」と訓読する。 茫然自失 ぼうぜんじしつ あっけにとられて我(われ)を失うこと。 放蕩無頼 ほうとうぶらい 酒と女におぼれ身をもち崩(くず)すこと。 抱腹絶倒 ほうふくぜっとう 腹を抱(かか)え、ひっくりかえって大笑いをすること。 本末転倒 ほんまつてんとう 大事なことと些細(ささい)なことが反対になること。「本」は「もと」、「末」は「すえ」で、根本と枝葉のこと。 類:主客転倒 |
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慢言放語 まんげんほうご 言いたい放題言うこと。 満場一致 まんじょういっち その場の全員の意見が一つにまとまること。 類:全会一致 満身創痍 まんしんそうい 全身が傷(きず)だらけ。精神的にお手上げの状態。 三日坊主 みっかぼうず 飽(あ)きやすく何をしても長続きしないこと。また、そのような人。 未来永劫 みらいえいごう 未来にわたって永久に果てしないこと。 未練未酌 みれんみしゃく 相手の気持ちがくみとれず心残りであること。 |
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無為徒食 むいとしょく 何も仕事をしないで、ただぶらぶらと無駄(むだ)に暮らすこと。 無位無冠 むいむかん 重要な地位についていないこと。 類:無位無官 無為無策 むいむさく 対抗策もなく何もせずにいること。 無学文盲 むがくもんもう 教養がなく、文字が読めないこと。 無我夢中 むがむちゅう ものごとに熱中してわれを忘れること。 類:一心不乱 無芸大食 むげいたいしょく 人並み以上に食べるくせに芸も才能もないこと。 無色透明 むしょくとうめい 透(す)き通ってにごりがない、汚(よご)れていないこと。 無知蒙昧 むちもうまい 智恵(ちえ)がなく、おろかで道理に暗いこと。 類:無知無能・無知無学 無茶苦茶 むちゃくちゃ でたらめで筋道(すじみち)が通らないこと。 無二無三 むにむさん わき目もふらず、ひたすらなこと。 無念無想 むねんむそう 無我(むが)の境地(きょうち)に入って、何も考えないこと。 無病息災 むびょうそくさい 病気もしないで健康で暮らすこと。 類:一病息災・無事息災 無味乾燥 むみかんそう つまらない内容で味も素っ気もないこと。 無味無臭 むみむしゅう 味もにおいもない、つまり全く面白みがないこと。 無欲恬淡 むよくてんたん 無欲で、あっさりしていて、執着(しゅうちゃく)のないこと。 無理往生 むりおうじょう 無理やりに従わせること。強制的に承知・服従させてしまうこと。 無理算段 むりさんだん 無理してお金を工面(くめん)すること。 無理難題 むりなんだい 道理にはずれた言いがかりや、解決しそうにもない難しい問題。 類:無理無法 |
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明鏡止水 めいきょうしすい 邪念(じゃねん)がなく、静かに澄(す)んだ心境。静かで物事に動じない状態。 類:虚心坦懐 明窓浄机 めいそうじょうき きちんと整理された清潔(せいけつ)で明るい書斎(しょさい)のこと。 明哲保身 めいてつほしん 賢い人は物事の道理に従って行動し、危険を避(さ)けて安全な道を選び身を守るということ。 明朗闊達 めいろうかったつ 明るく朗(ほが)らか、物事にこだわらないこと。 目茶苦茶 めちゃくちゃ ひどく混乱して普通でない状態のこと。 滅私奉公 めっしほうこう 私心を捨て国のため公のためにつくすこと。 免許皆伝 めんきょかいでん 師から弟子(でし)に、その道の奥義(おうぎ)を残らずすべて伝えること。 面向不背 めんこうふはい どの角度から見ても形が整い美しいこと。 面従後言 めんじゅうこうげん その人の前では服従(ふくじゅう)するように見せているが、隠(かく)れてかれこれと悪口を言うこと。 面従腹背 めんじゅうふくはい 表面では服従(ふくじゅう)するように見せかけ、内心では背(そむ)いていること。 面目躍如 めんぼくやくじょ 評判通りの活躍(かつやく)、評価にふさわしい様子。 類:面目一新 |
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孟母三遷 もうぼさんせん 孟子(もうし)の母は、孟子の教育のために良い環境を求めて、住居を三回移し替えたという教え。 物見遊山 ものみゆさん あちこち見物し、遊びに出かけること。 門外不出 もんがいふしゅつ 秘蔵品を大切に保管し、他の人に見せたり貸したりしないこと。 門戸開放 もんこかいほう 出入りや任官の制限をやめること。国の海港や市場を、外国の経済活動のために開放すること。 門前雀羅 もんぜんじゃくら さびれて人も訪(おとず)れないこと。 門前成市 もんぜんせいし その家に出入りする人が多いようすを言う言葉。 問答無用 もんどうむよう 話し合っても無駄(むだ)、議論も必要ないこと。 |
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夜郎自大 やろうじだい 自分の力量もわきまえず、仲間の中でいばること。 唯一無二 ゆいいつむに それ一つだけで他に二つとないこと。 唯我独尊 ゆいがどくそん 自分がいちばん偉いとうぬぼれること。ひとりよがり。 勇往邁進 ゆうおうまいしん 目標に向かって勇ましく前進すること。 有害無益 ゆうがいむえき 害があって、利益はないこと。 勇気凛々 ゆうきりんりん 勇気に満ちあふれて、いきいきとしたようす。。 有形無形 ゆうけいむけい 形のあるものと形のないもの。 優柔不断 ゆうじゅうふだん 決断がぐずぐずしてはっきりしないこと。 優勝劣敗 ゆうしょうれっぱい 勝っている者が勝ち、劣(おと)る者は負けること。 有職故実 ゆうそくこじつ 古来の朝廷や武家の儀式、官職、制度、服飾、法令などの先例やよりどころを研究すること。 融通無碍 ゆうづうむげ 障害がなく物事がなめらかに運ぶこと。 有名無実 ゆうめいむじつ 名前だけで実質が伴わないこと。評判と実際とが違っていること。 勇猛果敢 ゆうもうかかん 勇気があり決断力に富むこと。 悠々自適 ゆうゆうじてき 俗世間(ぞくせけん)のわずらわしさから離れ、ゆっくりと自分の思うままに生きること。 油断大敵 ゆだんたいてき 自分の心の中の油断は、相手以上に恐ろしい大敵である。 類:油断強敵 |
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余韻嫋々 よいんじょうじょう あとに残る響きや風情(ふぜい)がいつまでも続くこと。 用意周到 よういしゅうとう 用意が十分にととのって手抜かりがないこと。 容姿端麗 ようしたんれい 顔つきも姿かたちも整って美しいこと。 羊頭狗肉 ようとうくにく ひつじの頭を看板に出して犬の肉を売るという意で、表面だけりっぱに見せて実質が伴わないこと。 容貌魁偉 ようぼうかいい 立派な体格と頼もしい顔つきの男性。 余裕綽々 よゆうしゃくしゃく ゆったりと落ち着いていて、ゆとりのあるようす。 ・ 落花狼藉 らっかろうぜき ものが散らかっているようす。 乱離骨灰 らりこっぱい 散々に離れ散ること。めちゃめちゃになること。 利害得失 りがいとくしつ 利益と損失。得るものと失うものと。 類:利害得喪 離合集散 りごうしゅうさん 離れたり集まったりすること。 立身出世 りっしんしゅっせ 社会的に認められて名をあげること。出世して有名になること。 理非曲直 りひきょくちょく 物事の善悪、正不正のこと。 流言飛語 りゅうげんひご 根拠のない、てたらめな噂(うわさ)やデマの類。 竜頭蛇尾 りゅうとうだび 始めは勢いがいいが最後は尻(しり)すぼみに終わること。 粒々辛苦 りゅうりゅうしんく こつこつと努力と苦労を積み重ねること。 良妻賢母 りょうさいけんぼ 夫にとっては良い妻であり、子供にとっては賢い母親である人。 理路整然 りろせいぜん 論理の筋道(すじみち)がよく通り、整っていること。 臨機応変 りんきおうへん その場の変化や状況に応じて適切に対処すること。 類:随機応変 |
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冷汗三斗 れいかんさんと 恐ろしさやはずかしさで冷や汗がどっと出ること。 霊魂不滅 れいこんふめつ 肉体は滅びても、魂(たましい)はいつまでも滅びないこと。 老少不定 ろうしょうふじょう 老人が必ず先に死ぬとは限らず、少年が長生きするとは決まっていない。 老若男女 ろうにゃくなんにょ 老人と若者と男性と女性と。さまざまな人々。 論功行賞 ろんこうこうしょう 功績(こうせき)の大小有無で賞が与えられること。 和気藹々 わきあいあい なごやかで仲のいいこと。 ・ 和光同塵 わこうどうじん 知徳のすぐれた輝(かがや)きが目立たないようにして、世俗の人々と一緒(いっしょ)にいること。 和魂洋才 わこんようさい 日本風と西洋風を適当に取り合わせること |
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